神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

慶応ボーイでテニスをすなる夢野久作

ドグラ・マグラ』を代表作とする夢野久作。ドグラはうっかり読むと気が狂うという噂なので、わすも読んだことはない。この夢野だが、修猷館中学校時代には、テニス部の選手として活躍、明治44年慶応大学文学部に入学。慶応でもテニス部に入っていれば、ますます黒岩さんの大先輩ということになるが、それは確認できない。ただ、日記によれば慶応時代にも友人らとテニスをしている。

大正元年10月22日 朝食後久田、奈良原*1、国、余四人にて大仏裏の運動場にてテニスをなす。


今週の黒岩さんの書評は、疋田雅昭ほか編著『スポーツする文学』(青弓社)。夢野が人見絹枝をモデルにした「火星の女」も取り上げられているという。
スポーツする文学―1920‐30年代の文化詩学
(参考)「本よみうり堂

*1:玄洋社社員奈良原到の長男奈良原牛之助と思われる。