神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

 大野晋とスメラ


大野晋『日本語をさかのぼる』(岩波新書、1974年11月)によると、

日本語のスメラ、スメロは、最高の神である天皇、または皇祖神を指す形容語となっている。しかし、これがアルタイ諸民族の中の、「世界の山」を指すsumerと語形が全く一致することを偶然と見なすことはできないであろう。古代日本にも、この「世界の山」という観念は伝えられていたのである。それが「最高の山」として記憶され、「最高のもの」として天皇、皇祖の形容語として使われると。スメラミコト、またはスメロキという表現が成立する。


小島威彦はこれを読んでいただろうか。

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「あの人検索」とかいうところの「永代静雄」の項に、猫猫先生や大西小生氏とともに、わすのブログもリンクされとる。→「http://spysee.jp/%E6%B0%B8%E4%BB%A3%E9%9D%99%E9%9B%84

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図書新聞』に、むのたけじ、(聞き手)黒岩比佐子『戦争絶滅へ、人間復活へ――93歳・ジャーナリストの発言』と『新聞と戦争』(朝日新聞出版)の書評あり。