昨年亡くなられた中山研一先生の遺著となった『佐伯・小野博士の「日本法理」の研究』。日本法理研究会については、柳田国男が著書を刊行したり、講演したりしていて、何か面白そうな発見ができるかもしれないと思った時がある。が、今のところ、そのような発見はしていない。それにしても中山先生についてのウィキペディアにある「暗黙の教授会申し合わせ」とは・・・
なお、同研究会については、岩波書店『帝国日本の学知』第1巻の呉豪人「植民地の法学者たち 「近代」パライソの落とし子」も参照されたい。研究会のメンバーで、国民精神文化研究所の職員でもあり、また、堀一郎との共著(『東亜宗教の課題』国民精神文化研究所、昭和17年)もある増田福太郎という人物がでてくる。同じく精研の職員だった小島威彦の自伝には出てこないが、注目すべき存在である。
- 作者: 中山研一
- 出版社/メーカー: 成文堂
- 発売日: 2011/07
- メディア: 単行本
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