昭和5年11月27日牧野信一の最初の単行本『西部劇通信』(春陽堂)の出版記念会が、大阪ビルのレインボーグリルで開かれた。そのときの様子が、宇野浩二の日記*1に書かれている。
昭和5年11月27日 牧野君の会で里見、徳田、中戸川、小林秀雄、佐々木夫妻、秋田忠義、鳥山□造、久保田、直木、井伏、保高の諸氏に会ふ。直木会費を出してくれる。(略)里見君、前の直木の家へ引越された由。童話集を送る約束をする。
6年3月7日 里見弓享氏より「満支一見」を贈らる。礼状を書く。
注:□は解読できない文字。
「保高」は保高徳蔵。「前の直木の家へ引越された」というのは、なんだろう。里見も直木三十五も麹町に住んでいたようだが。
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明治43年5月 「蝙蝠の如く」→44年11月
漫画も描かず、煙草も吸わず、ネットもなかったが、「正式の証明」を読んでいると、20代のころの自分を思い出すのはなぜだろうね。