神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

 戦時下の極楽とんぼ(その2)


里見紝の兄有島生馬の妻信子は、西園寺公の秘書原田熊雄の妹に当たる。
この里見、生馬、原田の名前が戦時中の西田幾多郎の日記に見える。

昭和19年6月25日 原田[熊雄]来訪 大拙と柳田来訪 里見紝−原田と共に来訪


    12月5日 名古屋の川出来訪 里見、有島[生馬]来訪 「国体」送


注:[ ]内は、原著の編者による。


里見も西田も鎌倉に住んでいたから、挨拶に行っただけだろうか。
大拙」は鈴木大拙、「柳田」は柳田謙十郎と思われる。

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かつて『遊歩人』に連載され、中断されていた筒井康隆の「現代語裏辞典」は『オール読物』誌で再開。
筒井のドタバタSFが好きで、単行本が出れば必ず購入していたが、「実験小説」とか称して純文学にすり寄っていくように見えてきて、読むのをやめてしまった。もう何年も昔の話だ。

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昨日の朝日新聞夕刊の連載「ニッポン人脈記 千年の源氏物語」に、「小猫がたぐる運命の糸」として、出久根達郎、サイデンステッカー、田中貴子、河添房江が登場。