神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

三浦関造とカラマゾフの兄弟


久保忠夫「日本における『カラマゾフの兄弟』の最初の翻訳者」*1によると、

青山学院の校友会に三浦関造の消息を問い合わせたのは、ことしになってからであった。その返事に「三浦関造氏は七十余才」で益々御壮健にて印度哲学「ヨガ」を研究されております。」とあり、(略)さっそく三浦関造氏に手紙を書いた。返事は氏からではなくて、長女の田中恵美子氏からであった。(略)出版社は金尾文淵堂であること、二巻まで出版し、一巻は大正三年十月三日発行、二巻は大正三年十月十八日発行のこと、全体の三分の二ほど訳し三巻まで出す予定だったが、三巻は出なかったことなどがかいてあり(略)/(略)この本こそが、重訳であるにしろ、日本における「カラマーゾフの兄弟」の最初の翻訳たるの栄誉をになうものである。


三浦は昭和35年3月30日没。この人も色々つながってくる人物なので、要調査。


(参考)一昨年2月23日

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一葉記念館で「歌よむ人、樋口夏子」展開催中。4月13日まで。リニューアルオープンしてからは行ったことがない。
わたしゃ、展覧会につれていける若い知的美人の奥さんのいる猫猫先生に「嫉妬」するけどね。


早稲田文学』第10次復刊第1号は篠山紀信による川上未映子のグラビアだけ立ち見した。

*1:萩原朔太郎論 上』。初出は『東北学院大学新聞』第137号、昭和35年5月15日