次に内容面における「新版」の顕著な特色は、編集方針の転換
である。「旧版」(引用者注:1954年刊岩波文庫『新島襄
書簡集』)に見られる削除(改竄)を改め、全文公開を原則と
した。「旧版」では意味不明の箇所や、さほど重要でない箇所
(たとえば追伸)、さらに問題なのは「新島先生らしからぬ」記
述などがほぼ断りなしに削除されていた。
この点に関しては、「全く恣意的な省略、抜萃」という「き
わめて重大な誤り」を犯している「旧版」は「根本的な改訂」
が必要である、との手厳しい批判があった(『新島襄全集』第
四巻、解題、525頁)
(参考)本書には、1889(明治22年)2月1日付けの頭山満宛て
書簡も掲載されている。
それにしても今頃、こんなことを言われてもなあ〜
と言っても、旧版も積ん読だったかな!?