神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

食養会と関根喜太郎(関根康喜)


関根と食養会の関係については昨年5月25日に言及したところであるが、『右翼事典』(双葉社)の巻末の「右翼・民族派運動年表」に謎の記述がある。明治40年の欄に月日不明として「食養会(関根唐喜)」と。


桜澤如一石塚左玄』の「年譜」によれば、明治40年11月のこととして「「食養会」起り、「食養雑誌」創刊」とあるが、関根の名前は出てこない。
「関根唐喜」が「関根康喜」の誤記か、「関根康喜」の親族かは不明。
いずれにしても関根喜太郎関根康喜)という人物にはまだまだ謎が隠されているようだ。

国立公文書館「「写真週報」にみる昭和の世相」展


国立公文書館アジア歴史資料センターでインターネットによる「「写真週報」にみる昭和の世相」展」が今日から開始。
「写真週報」は、昭和13年2月から20年7月まで内閣情報部(のち情報局)により刊行された週刊のグラフ雑誌。ありがたや。
「情報局」は頭に「内閣」が付かないのが正式名称みたいだが、なぜ「内閣」の文字が消えたのだろうか。


(参考)「古書の森日記」昨年6月14日分本年4月25日分

宮本常一が愛した南田辺の「ベルグ書房」


宮本常一お気に入りの古本屋があったようだ。
宮本の日記によると、

昭和20年1月6日 大阪へかへり南田辺のベルク[ママ]へよつて見るとロシヤの小説集などなつかしいものが出てゐる。この本屋にはよいものがよく出る。思ひきつて小説類など沢山買ふ。


昭和20年1月15日 かへりにベルク[ママ]書房による。(略)この古本屋にはよいものが出る。


ベルグ書房につい調べてみようかしら。

追記:林哲夫氏の教示によると、「ベルグ書房」が正しいとのこと。


(参考)黒崎書店も出てくる。

昭和20年7月7日 南田辺の黒崎へよつて古本を買ふ。14円ばかり買ふ。