神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『石井研堂』(山下恒夫著。リブロポート シリーズ民間日本学者)

   [昭和18年]11月下旬、研堂は二階の寝室で転倒、はずみで背中を強く打った。痛みが去らないので、近所の名倉病院に赴くと背骨の骨折とわかり、そのまま入院することになった。戦時下の物資不足で、ギブスに使う言葉が病院にはなく、寿郎氏[研堂の長男]が彫刻家の朝倉文夫の家まで出向いて、わけてもらった。朝倉文夫は高橋太華の隣りに住んでいたので、以前から面識があったのである。


(参考)朝倉文夫については、その交際範囲の多様さに最近驚くので、ちと調べたい人物だ。