神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『上方風雅信』(肥田皓三著。昭和61年10月人文書院)から


  病気(引用者注:肺結核)のため止むを得なかったとはいえ、
  三十代の私はなかば朽ち果てていたといってよい。そんな私を
  何かにつけてはげましてくれ、高津の旧友をつどって「肥田を
  はげます会」まで開いてくれたのが黒田清讀賣新聞大阪本社
  編集局次長)である。黒田君は中学二年の時に同じクラスで、
  彼の家へもよく遊びに行き、黒田君も私の家へよく遊びに来て
  くれ、仲良しだった。少年時代から正義感が強く、級友の誰彼
  に気を使ってくれるやさしい気持の持ち主だった。