アメリカ史を専門とした彼の叔父の自伝的論文によると、
彼の父は、戦前の北海道庁、ついで樺太庁(今のサハリン)
の移民課の技師を経て、松岡洋右外相にコネをつけて大陸に
渡り「満洲国」官吏となった。その後、家族を日本に帰すと、
「蘭」特務機関員になったりしたが、終戦前に帰国して家族
のもとに戻っている。
(参考)福島の父親について、もっと知りたいものである。
本書の副題は「翻訳者が神々だった時代」。
shomotsubugyoさんの「書物蔵」は、実は「図書館員
が神々だった時代」を書いているのである。なんちゃって。