神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

日経文化面に「変わる国会図書館」の記事

今日の日経朝刊を誰ぞは見たかすら。長尾眞館長就任後、書籍の電子化を主導するなど従来の慎重な姿勢から変わった国会図書館の動きについて紹介してるだす。来年10月には各部に所属していた電子部門担当の職員を統合して約70人規模の電子情報部を新設、また、従来の理系の枠とは別に毎年数人新人の採用もするという。再来年1月にはシステムを抜本的に入れ替え、「あいまい検索」などのより便利な検索も可能にするという。システムをいじるのはいいけど、システムダウンの機会も増えそうな悪寒・・・

(参考)8月16日

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黒岩比佐子『パンとペン 社会主義者堺利彦と「売文社」の闘い』(講談社)がジュンク堂で見当たらないなあと思ったら、「マスコミ」のコーナーであった。そうきたか!

竹内文献の社会史

森本和男『文化財の社会史 近現代史と伝統文化の変遷』(彩流社、2010年6月)なる本にびっくら。「第12章戦時下の史跡保存」、「第14章日本の中国侵略と文化財」に、上記、竹内文献、富士文献、契丹古伝などの偽書の信奉者としての藤澤親雄や中里義美らが登場。「おわりに」には、「戦前では神武天皇聖跡から肇国遺跡へと国家による歴史の偽造が進展し、肇国遺跡では偽書を根拠に、天皇制の歴史を千年も万年も、限りなく過去へさかのぼらせようとしたことがわかった。これまで偽書など読んだこともなかったのだが、この手のトンデモ本が、政府の最高機関や軍人、高官、帝国議会議員にまで深く浸蝕していたのには、驚いてしまった」とある。

文化財の社会史―近現代史と伝統文化の変遷

文化財の社会史―近現代史と伝統文化の変遷