2005-11-30 関野貞・伊東忠太 それから今国宝の調査会にも関係しておりますが、この (明治)33年に正倉院の御物を拝見に行きましたとき に、ついでに奈良の方を少し見たことがあります。その 時に関野貞君が奈良県の技師であって、そうして伊東忠太 君もちょうど奈良へ来合わせた。この二人にいろいろ話 を聞き、関野君には案内をしてもらって東大寺、新薬師寺 あたりの説明を聞いたものですからして、短い時間にかか わらず、調べ得る所が多かったように思うのです。