神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

遠藤周作の神秘主義


遠藤周作
昭和23年慶應義塾大学仏文科卒。25年6月フランスの現代カトリック文学を研究するため横浜港出航。


日記*1によると、

昭和26年1月26日 ぼくは、今、フロイトの本などもよみ始めているのだが、それは全く、人間のなかのほのぐらい部分をみつめたいからに他ならぬ。
それから亦、神秘主義や魔術の本もよまねばならないだろう。しかし、神秘主義を、精神分析学に還元するのは、ぼくは全く反対なのだ。ぼくは、逆にあらゆるものを神秘主義から眺めようと思うのである。


狐狸庵先生は、どんな神秘主義や魔術の本を読んだのだろうか。


追記:いつのまにかできた町田市民文学館で「遠藤周作とPaul Endo」展開催中。12月16日まで。 

*1:『作家の日記』作品社、1980年9月、『遠藤周作文学全集』第15巻所収