情報官鈴木庫三とクラブシュメールの謎(その12)



6 実はトンデモ本も書いてた仲小路彰



仲小路は、実はトンデモ本の関係者には多少知られている存在なのであった。


『歴史を変えた偽書』(ジャパン・ミックス編)中「偽史と野望の陥没大陸−”ムー大陸の伝播と日本的受容”」(藤野七穂)によれば

昭和17年5月には、仲小路彰(1901−1984)の『上代太平洋圏』(世界創造社)が刊行されている。(中略)
仲小路の序によると、近代欧米人によって、太平洋および諸島が発見されたという「驚くべき史的誤謬を根本的に拒否し、上代において日本を根軸とする”スメラ太平洋圏”があったことを述べたものである。そこには、進行中の太平洋戦争を「上代スメラ太平洋圏復興への皇御軍(すめらみいくさ)」と位置づける意図がある。菊判230頁全9篇からなるが、第6篇太古太平洋圏ミユ大陸説から9篇ミユ文化の伝説までの4篇70頁分(じつに全体の3分の1)が、ムー大陸論の紹介に充てられている。
(中略)結論的には仲小路は、チャーチワードのムー大陸が人類の発祥地とする説を退け、ミユ文化の本質は上代日本が淵源だったと主張している。


「結局、このシリーズもトンデモかい!」てか。
そうだよ。
海野弘氏も「すべての道はトンデモへ」と言っているではないか。
あれ、違ったよ。
「すべてはつながっている」だったかしら。


仲小路と五高で同窓だった佐藤栄作元首相は、昭和44年5月4日の日記に次のように記している。

仲小路君とホテルで会ふ。独身主義者。一寸変ってるがすっかり白髪。今も尚変りもの。

わすも、主義者ではないが、どくすんだよ、なんちて。