神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

大谷大学のOB赤松大励とスメラ学の兵庫県尋常中学校教諭前波仲尾


 旧Twitterによると、菊地暁先生が四天王寺の古本祭りで、明治37年3月日露戦争で戦死した陸軍歩兵中尉赤松大励への兵庫県飾磨郡長による弔文を入手したとのこと。そして、「神保町のオタさん案件だった」と拙ブログ「大谷派の真宗東京中学舎監・教授だった赤松大励の経歴 - 神保町系オタオタ日記」をリンクしていただいた。大谷大学の前身である真宗大学寮・真宗大学の学生だった赤松については、そのエントリーの他、「『教界時言』を発行した清沢満之ら白川党の身近にいたか『乙未日録』の筆者ーー大谷大学博物館で「清沢満之と真宗大学」展開催中ーー - 神保町系オタオタ日記」でも言及したところである。かつて、泉靖一は「恐ろしいことに、どこに行っても既に鳥居龍蔵の足跡があった」(大意)と言っていたが、そんな感じか(まさか)。
 さて、四天王寺古本祭りでCosyo Cosyoから入手した『予の歴史』と『乙未日録』の他に、実は裏表紙に「第四年生/大愚生 赤松大励」と書かれた春山弟彦大人校閲・前波仲尾先生編輯『歴史 第貳輯』も所蔵している。数年前同古本祭りで、最近出店していない不死鳥BOOKSの和本均一台で発見。赤松関係ではあるが、写真のように本の一部(「第七 蝦夷」~「第九 仏教」)を綴じただけのものなので、迷った。しかし、「満洲の唐木順三とスメラ学の前波仲尾 - 神保町系オタオタ日記」で言及したスメラ学の前波が編輯したものということで買ってみた。

 国会デジコレで前波を調べると、『職員録:明治28年1月現在乙』(印刷局明治28年)がヒットする。姫路の兵庫県尋常中学校で、前波は教諭、春山は教授嘱託である。『予の歴史』によれば赤松は明治24年4月同校入学なので、明治27年度に4年生である。入手した『歴史』は、同校で使われていた教科書の一部なのかもしれない。なお、春山は、大川茂雄『国学者伝記集成』(大日本図書、明治37年8月)に立項されていて、天保2年生、明治32年没である。