神保町系オタオタ日記

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メディア史研究会でブレニナ・ユリア先生の「明治期の仏教と印刷メディアーー立正安国会の機関誌『妙宗』(1897-1910)に着目してーー」開催

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 立正安国会(のち国柱会)の機関誌『妙宗』(獅子王文庫)については、「日蓮上人研究会旧蔵の『妙宗』7編7号(師子王文庫、明治37年9月) - 神保町系オタオタ日記」で紹介したところである。その時は写真を挙げなかったが、今回挙げておく。蔵書印さんのお陰で解明できた「日蓮上人研究会之印」が押されている。本書は、同研究会所蔵後に別の人の手に渡ったのか、鳥取県岩美郡浦富町の松島随敬宛の葉書(昭和12年8月4日消印)が挟まっていた。お寺の住職だろうか。私が入手したのは京都の尚学堂なので、「日蓮上人研究会」が京都府立医学専門学校内のものだったとすると、回り回って京都に戻ってきたことになる。あらためて読んでみると、「妙宗彙報」蘭に宗教関係の出版情報や他宗教・他宗派の動向が載っていて、門外漢にも面白い。
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 この『妙宗』については、メディア史研究会でブレニナ・ユリア「明治期の仏教と印刷メディアーー立正安国会の機関誌『妙宗』(1897-1910)に着目して」が開催されるようだ。7月17日(土)14時~。詳しくは、「メディア史研究会 - 月例研究会
 1冊読んだだけの『妙宗』の全貌が分かるだろうから、楽しみである。
参考:「ユリア・ブレニナ「日蓮主義と日本主義ーー田中智学における「日本による世界統一」というビジョンをめぐってーー」を読んで - 神保町系オタオタ日記
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