神保町系オタオタ日記

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顕真学苑旧蔵の板原闡教『宗祖ニ関スル典籍分類表』(昭和17年)ーー和歌山県二里ヶ浜の開道舎文庫ーー

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 最近京都の古書店の目録や店頭でよく見かける「顕真学苑蔵書」印の押された本。三密堂書店の100円均一台で見つけた板原闡教『宗祖ニ関スル典籍分類表』もそれだった。仏教系図書館の図書分類表かと思って、買ってみた。
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 分類は、一伝記、二年表、三旧蹟、四筆蹟、五思想、六著書、七画像、八情誼、九教化の九分類になっている。奥付無しで、典籍分類表の最後に「昭和十七年八月下旬脱稿」と、続く「真宗初期ノ門弟地理的分布表」の最後に「昭和十七年九月七日稿」とある。また、昭和18年1月14日付けで板原から顕真学苑に寄贈を受けた旨の印も押されている。
 板原は、昭和13年版『仏教年鑑』等によれば、明治8年和歌山県生まれで、号南陽、芳泉、洗心窟道人、芳則。同県海草郡西脇野村(現和歌山市)法専寺の住職。浄土真宗本願寺派。『真宗の要義』、『親鸞聖人年表』、『仏伝関係史料』、『布教書籍目録』等の編著がある。入手した本には、「和歌山市外二里ヶ浜/開道舎文庫主任」との記載もあるが、「開道舎文庫」は不詳。
参考:「梅原真隆・顕真学苑旧蔵の関昌祐編著『死後はどうなる?:心霊学説』(霊光洞本部、大正15年) - 神保町系オタオタ日記
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