神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『向日庵』4号、『北方人』36号と『三上於菟吉再発見』を御恵投いただく。

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 3月21日向日市文化資料館で開催された「寿岳文章 人と仕事展」・「寿岳しづ展」と中島俊郎先生の講演の余韻が続く中、『向日庵』4号(特定非営利活動法人向日庵)が届きました。ありがとうございます。目次を挙げておく。
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 井上琢智先生(関西学院大学学院史編纂室研究員)の講演は拝聴させていただき、当日配付のレジュメの資料で拙ブロクに言及していただき、驚いたものです。
 盛厚三先生からは、『北方人』36号(北方文学研究会)と『三上於菟吉再発見』(三上於菟吉顕彰会)をお送りいただき、ありがとうございます。後者について、猫猫先生Twitterで盛さんからいただいたとつぶやいていたので、「いいなあ」と思っていたところでした。目次は、
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 実は今、昭和2年の『文藝自由日記』(文藝春秋社出版部)を精査しているが、三上のアンケートも載っていたので、紹介しておこう。
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 (一)は東西洋の現代及び過去に於ける好きな作家、(二)は文学志望者にすゝむべき内外の名著及び金言、(三)は一年中で好きな月及その景物、(四)は大正16年度への希望。前掲書の槍田良枝三上於菟吉の人と文学」に、三上は昭和5年に至るまでに翻訳小説を23冊刊行し、最も多いのが中学時代に影響を受けたゾラだったとあるが、アンケートでは、シュニッツラーを挙げている。