神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

西村貫一「蔵書標蔵書印の言葉」

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 9月25日の「蔵書印/出版広告」さんのTwitterは、
市島春城の蔵書印(子孫易酒亦可)「蔵書印DB子孫易酒亦可」「蔵書印DB子孫易酒亦可
川尻清潭の蔵書印(川尻清潭此書不換妓)「蔵書印DB川尻清潭蔵此書不換妓
を紹介している。見覚えがある語句と思っていたら、神戸にあった西村旅館の西村貫一が『金曜』4巻3号(へちま文庫、昭和27年3月)の「蔵書標蔵書印の言葉」で言及していた。
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 写真を挙げたように、西村は日本における蔵書印の言葉の例を挙げている。続いて、西洋の例として、「女より生れた人間は生命短く悩み多し」、「人生は短く芸術は長し」や口絵に使ったルドルフ・フィルヒョウ博士の「総ての細胞は細胞より生ず」などを挙げている。西村自身の蔵書印は、蔵書印データベースの「蔵書印DB西村蔵書」が知られるだけである。しかし、西村は他に何か洒落た語句を含む蔵書印を持っていたのかもしれない。
参考:「蒐集家西村貫一がへちま倶楽部に取り込もうとした岩本素白と伊藤正雄 - 神保町系オタオタ日記