文庫櫂がTwitterに明治39年4月13日付け黒田天外宛の石橋思案書簡を挙げていた。黒田の没年については、「京都スターブックス出品の戦前版『洛味』で美術記者黒田天外の没年を特定 - 神保町系オタオタ日記」で調査したところだが、最近某所で入手した戦前の雑誌群の中に新情報を含む『洛味』があったので紹介しておこう。5巻3号,昭和14年6月で、目次は次のとおり。
黒田の「酒と武士道」が載っているが、末尾に「(昭和十四年三月八日)」とある。昭和14年3月まで生存していたことは推測していたが、同月8日までの生存が確認できた。「洛味倶楽部員自画像[その一]」には黒田の自画像も載っているので、おまけに挙げておこう。
6月10日まで無償公開中の「ざっさくプラス」には、独自データとして戦前の『洛味』が数冊収録されている。まだまだ重要な情報が埋もれていそうな雑誌なので、収録数を増やしてほしいものである。