神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

古書クロックワークから拾った『世界通』創刊号(明治41年)に「異常なる怪光」の記事

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今年の四天王寺春の大古本まつりは、6月に延期された上、中止になったところである。開催されていれば、100円均一コーナーは勿論、各店であれこれ掘り出せたと思うと残念である。さて、以前同古本まつりで古書クロックワークから300円で見つけた『世界通』創刊号(世界通社、明治41年3月)を紹介しておこう。国会図書館も含め、所蔵する図書館は無いようだ。
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目次を挙げておく。口絵としてモルガン・ライブラリーも出てくる。大富豪ジョン・モルガン明治39年に創設したもので現存する。
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内容は真面目な記事が中心だが、「海外珍談」にはパリで発生した若い美人による殺人事件やナンシーの上空を横断した火焔に関する記事等も載っている。
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この「異常なる怪光」は、隕石の可能性もあるが未確認飛行物体だ。真面目な海外事情は陳腐化して意味がなくなるが、こういう珍談・奇談は、古びなくて面白い。
追記:口絵の「仏国の奇城理想宮及其建築者」を見られた吉永さんに「シュヴァルの理想宮」の本邦初の紹介かもと御教示いただきました。水木しげる『東西奇ッ怪紳士録』(小学館文庫)第12話「フランスの妖怪城」にも出てくる奇城らしい。

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