神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

米浪庄弌の『こけしだより』を積ん読本から掘り出す

何やら水害の危機が迫りつつあるようなので、一階の居間に積ん読だった本を二階へ避難させた。おかげで、色々埋もれていた本を発見。『こけしだより』2輯(おけしゑん米浪庄弌、昭和14年)は、ツイン21の古本市で「ぶんざい」出品、300円。値札シールに「ぶんざい」とあるが、関西大学前の文砦なのだろう。
150部限定、8頁の小冊子。こけしには興味がないが、関西こけし会同人として、

青山一歩 大阪市旭区
岸本彩星 大阪西区
佐野三壺 大阪市住吉区
西田静波 大阪市東区
村松百兎庵 大阪市住吉区
梅谷紫翠 大阪市西成区
米浪庄弌 兵庫県川辺郡立花村

があがっていて、西田、村松、梅谷は趣味人の絵葉書でよく見かける名前なので購入。
内容は、「こけし人形百人一蒐展目録」(昭和15年1月4日から11日まで大阪日本橋松坂屋)、「中山平に大沼岩蔵老を訪ねて」、「こけしだより」、「第三回関西こけし会案内」(昭和15年1月7日天王寺公園南門池の畔小宝)。二番目のは、米浪が鳴子温泉中山平に大沼岩蔵(65歳)の弟子秋山忠の案内で大沼を訪問した記録で、大沼の家の前で撮った米浪、大沼、秋山の写真が張り付けてある。検索すると、こけしゑん(こけし園)の米浪は著名なこけしのコレクターのようだ。