神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

昭和18年における出版社の自主的統合

「「『二級河川』16号の「戦時の企業整備により誕生した出版社一覧(附・被統合出版社名索引)が超便利」」で言及した一条書房(代表者河原四郎。河原書店、臼井書房、スズカケ出版部などが統合)だが、昭和18年1月の企業整備により設立されたという。出版事業の整備について定めた出版事業令の公布・施行が同年2月なので少し早いなあと思っていたら、『資料年表日配時代史ーー現代出版流通の原点』(出版ニュース社、昭和55年10月)によると、

昭和18.1 出版社の自主的統合がはじまり、申請により文協*1・官庁の連絡会議で適当と認められたもの、河原書店(京都臼井書房ほか6社統合)、森北書店(東学社ほか2社)、春秋社松柏館(大菩薩峠刊行会ほか1社)など8件。

なるほど、昭和18年1月から自主的統合が始まっていたのだね。統合されてできたのが一条書房でなく、河原書店になっているのが気になる。また、自主的統合により創立された残りの5社の概要も見てみたいが、この出典は何だろう。