『大塚正基文庫目録 播磨ゆかりの文人の資料』(姫路文学館、平成11年3月)の「雑誌Ⅰ(ＮＤＣ別)」を見ると、創刊号は80冊ほど。その中に『夜の大東京』創刊号(夜の大東京、大正14年10月)があった。副書名は「社会研究雑誌」とあり、どんな雑誌かと思っていた。そうしたら、文庫櫂のtwitter(@bunko_kai)に『夜の東京』2巻9号(夜の東京社、大正15年9月)が紹介された。微妙に誌名と社名が違うが、次号は一週年特別記念号とあり創刊時期が同じで同一の雑誌と思われる。同twitterから目次の一部を拾うと、
民衆芸術の殿堂 内田魯庵
近頃女学生気質 夢見草
カフエーのある朝 根井一雄
夏の遊廓 Ｃ記者
喫茶店 Ｋ生
女給 刈穂庵人
全力を性文学へ 渡邊汲
中々魅惑的な記事が多いね。なお、「さんちかホールで『児童読物之研究』(葺合教育会児童愛護研究会、大正12年3月)」にあるように大正12年には『夜の神戸』という雑誌があったようだ。
参考：「『雑誌・創刊号蔵書目録』(大塚文庫)で見る創刊号コレクター大塚正基の蔵書」
