神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

京大生協の古本市で『吾木香ーー三橋(鈴木)節子を偲ぶーー』を

京大生協ルネで吉岡書店が古本市をやっているのを見つけて、上記を購入。編者は父の三橋時雄で、発行所はあらくさ印刷共働作業所。昭和51年2月初版、同年4月2版。節子の経歴は、年譜から要約すると、

昭和14年3月3日 大阪で出生
27年6月 父時雄、京都大学教授
36年3月 京都市美術大学日本画科卒業
38年3月 同大学専攻科日本画専攻課程修了
43年11月 鈴木靖将と結婚
48年1月 第8回京都日本画総合展に「湖の伝説」を出品し、京都府買上げとなる。
同年3月 右腕切断の手術
50年1月 湖の伝説「余呉の天女」(絶筆)を第10回京都日本画総合展に出品し、京都府買上げとなる。
同年2月24日 死去

その後の平成7年に三橋節子美術館が大津市にでき、現在もあるようだ。
本書を買ったのは目次を見てたら、小牧実繁「節子ちゃんのことを考える時に何かの参考になるかも知れない資料の二・三」が載っていたからである。それによると、小牧は節子の伯父に当たるようだ。日本地政学の小牧については、最近柴田陽一『帝国日本と地政学ーーアジア・太平洋戦争期における地理学者の思想と実践ーー』が出て、スメラ学塾との関係にも言及されているようだが、なんせ1万円かかるから中々買えません(´・ω・`)
なお、前掲書の長谷川りん二郎「思い出」によると、節子の母珠子は長谷川の従妹に当たるという。