『ロマンス世界』1巻2号（双葉社、昭和23年8月）に未知の小野佐世男

さんちかホールのサンコウ書店出品で500円。46頁のカストリ雑誌。表紙に「特集夏の女画と文小野佐世男」とあり、「おっ、小野佐世男」と思ったが、表紙の女性の顔にもろ落書きがあって買う意欲を削ぐ。が、500円なので買って帰る。調べてみると、小野の「夏の女」は三色刷で4頁、『モガ・オン・パレード小野佐世男とその時代』（岩波書店、2012年10月）の足立元編「小野佐世男年譜」にも記載がない新発見の作品であった。本誌自体もどこの図書館にもないようだ。カストリ雑誌のコレクター広島桜氏はお持ちかしら。
目次は、

表紙狭間寿郎
カツト清水三重三
街角の人生長田幹彦
青春回想戸川貞雄
相合傘小町山手樹一郎
痴夢岩崎栄
招かぬ客細野孝二郎
別れ恋鮎沢浩
街の旋風大下宇陀児
笑ひの人気者ロツパと語る本誌記者
藝能記者ニユース（其の一）
（其の二）
映画女優ロマンススタアの恋と花と（田中絹代入江たか子）南部僑一郎
もだんあらびやんないと・女性なる哉時代・ロマンチシズムへの郷愁・寄附金席次・スリの学校
肖像松竹映画紙上紹介
笑ひの泉
幽霊彼処へ行く（四色漫画）横井蛙平
オフセツト印刷三色刷夏の女画と文小野佐世男