神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

第2弾!大阪古書会館「全大阪古書ブックフェア」で出会った生きている古本達

はい、またまた行ってしまった全大阪古書ブックフェア。井上章一先生の漫才、じゃなかった、講演もしっかり聴いてきました。講演は一時間でしたが、大阪人の琴線に触れるような話題が多かったせいか、バカ受けでした。その後の矢野書房との掛け合いもいいコンビでした。質疑応答で、蔵書は将来どうされるつもりかとの質問に、井上先生は、井上文庫のようなものは作るつもりはなく、自分の死後、蔵書は古書店に売るよう家族に言ってあるとのこと。なぜなら、先生は蔵書を売ったことがあるが、別の古書店で自分の書き込みのあるその本を見つけたことがあって、市場に流通する古本は生きていると思ったことがあるからだと。ということで、オタどんも生きている古本をしっかり買ってしまいました(^o^;)

『失われた大陸』(外国映画社)1955年カンヌ映画祭特別賞受賞作のイタリアの紀行映画のパンフレット。アトランティス大陸とかムー大陸を期待していたが、香港、タイ、バリ、ジャワ、ボルネオなどの島々をめぐったもの。300円。
田中文男『北米日記通信』(田中教授在職二十五年祝賀記念会、昭和10年11月)田中が明治43年6月岡山医学専門学校教授として赴任して満25年になるのを記念した非売品。大正4年5月から6年5月まで海外留学生としてアメリカで過ごした時期の日記。300円。
林純平『関西学会展望』(文友堂書店、昭和13年6月)「横顔を描く」として西田幾多郎らを、「関西七大学教授評判記」として京都帝国大学、神戸商業大学、大阪商科大学、関西大学関西学院大学立命館大学同志社大学を俎上に。300円。
山中恒『背後霊倶楽部』(旺文社文庫、1989年4月)カバー・挿絵は石坂啓。300円。
下中弥三郎『出版人の遺文』(栗田書店、昭和43年2月2刷)300円。
『神霊界』第1巻・第9巻(八幡書店、昭和61年7月)大正6年1月に創刊され、10年10月弾圧により中断された大本の機関誌の復刻版。全9冊揃いならホクホクと郵送を頼んででも全部買うところだが、不揃いだったので、持って帰れるように、第1巻と総目次があり、梅原正紀『『神霊界』復刻版刊行に寄せて』の付いた第9巻を購入。各300円。
『わたく誌』(みやび会、昭和14年4月)田中緑紅、武田修らが京都で結成した趣味の会、みやび会の会誌。1000円。

『わたく誌』は、図研(ずけん)の出品。詳細は、別途アップする予定。初日には無かったと思う。やはり古書展は会期中に二度三度行かないといかんなあ。