神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

土俗雑誌『怒佐布玖呂』(ヌサフクロ)創刊号(土俗同好会、昭和7年4月)

大阪古書会館で2000円。「安ければ何でも」のオタどんもたまには数千円の本を買いますよ。と、威張るほどの額でもないか(^_^;)
ガリ版30頁で発行所の土俗同好会は京都(京都市左京区田中門前町47藪田嘉一郎方)なので買ってみました。それと、編輯兼発行者の藪田が、戦後松本清張と往復書簡を交わした人との記憶もあったのも決め手。
目次は、

今宮夜須礼祭と疫神信仰攷 今井啓一
紀州の俗信 久世正富
津高槻寒天製造唄 藪重孝
京都の俗伝(一) 藪田嘉一郎
年中行事のこぼれ種(四月) 草葉孝次
彙報

「ヌサフクロ」とは、「土俗雑誌『怒佐布玖呂』の辞挙げ」によると、

一書ニ曰く古へ旅する人、怒佐布玖呂とて、中に五色の紙を切り、米麦の類をも入れ持て行き、国の境、あるは山川など道祖神に怒佐手向けていはひ、又死する者あらば旅立の体にして、此の袋を棺中に装ふ。今下れる世、死者の用ゆるを頭陀袋と呼ぶ。誤り成るべし云々と。

6号で終刊になったそうで、府立総合資料館が全号所蔵している。総合資料館が所蔵しているのは、東寺百合文書だけではない、凄いなあ。
藪田については、『出版文化人物事典』に「綜芸舎創業者 古代学研究家」として立項されているほか、はてなキーワードに詳しく書かれているので、そちらを参照されたい。