神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『北方人』22号(北方文学研究会、2015年10月)

上記をいただきました。ありがとうございました。
目次は、

創作/どうにもこうにも 通雅彦
創作/文学部教授ルーデ博士 哀神シュナイダー
随想/回想の青山光二(抄)其の二 池内規行
随想/鶴の居る村の出来事ーー雄阿寒と丹頂と湿原と(14) 伊藤重行
随想/日本の古典を読む(3) 北山幸太郎
評論/釧路湿原文学史(4) 盛厚三
書誌/なんとなく手にしてみたい装丁本(1) かわじもとたか・編
編集後記 K
表紙画・カット 川地ポン

「文学部教授ルーデ博士」の哀神は、『北海文学』の元同人、現役のドイツ文学者で某国立大学の名誉教授のペンネームとのこと。主人公の近江高雄はかつてシュトットガルト大学留学中にルーデ教授のゼミで「日本におけるダダイズム」を発表。内容は、二人の日本のダダイスト高橋新吉辻潤のセンセーショナルな出会いと、座禅、無我、虚無僧といった日本独特の生きざまがダダに融合していくさまをたどったものであった。物語は、近江とルーデ博士の13年ぶりの再会から始まるが、全くの創作なのか多少自伝的要素もあるのか、想像もつかない。ともあれ、今後の展開が楽しみである。
編集兼発行人の盛厚三氏は「「北方人」日記」の管理人でもある。