神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

萩原朔太郎が詩を選評した『逓信協会雑誌』401号、昭和17年1月

西部古書会館のガレージで押し合い圧し合いする中、ガシッと捕まえた『逓信協会雑誌』8冊の1冊。萩原朔太郎選の詩と選評が載っている。選評は、

今月の投書は、前々に比していくらか標準が高くなつた。「秋暮るる」と「晩秋」とは殆んど同点のものである。

年譜を見ないとわからないが、朔太郎は数ヶ月選者を務めたものの、この年の5月に亡くなっている。
逓信協会雑誌』は目次集・索引が出ていて、欲しいのだが、「日本の古本屋」では早川図書が7800円で出していて、もう少し安くならんかな。図書館では、日文研常磐大学が所蔵。
なお、本号には、山梨県鰍沢町のA氏宛の『醸界新報』171号、昭和23年7月1日が挟まっていた。
追記:『萩原朔太郎全集』第15巻(筑摩書房、昭和53年)の伊藤信吉・佐藤房儀編「萩原朔太郎年譜」によると、昭和16年9月号から17年4月号まで選詩を担当。