神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『普及』創刊号(日本謄写印刷普及会、昭和22年6月)

大阪古書会館で唯書房出品500円。目次は、

発刊の辞 後藤治郎
発刊を祝す 萬年孝成
日常謄写版常識について(遺稿) 五十里岱三
墨拓荘を訪ねて 中林清二
今日の課題 吉川清太郎
謄写談義 細田克兵
孔版の道 安達友治
五十里の想ひ出 鯉池定二
山陰だより S生
普及会情報
編集後記 大朝社技術部

これも所蔵図書館はないようだ。後藤の「発刊の言葉」によると、日本謄写印刷普及会は、昭和2年2月京都文適堂における講習会開催と同時に設立、戦後21年12月15日京都講習会を契機として活動を再開。和歌山県立近代美術館の『謄写版の冒険』にも出てくる。「1925(大正14)年に後藤治郎が大朝社を創業すると、そのかたわら大日本謄写印刷普及会を設立し、小学校校長でもあった万年孝成を会長、大塚信男を講師として各地で講習会を開きました」とある。謄写版をめぐる人脈はこれから覚えていかねばいかんのう。