神保町系オタオタ日記

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金子明雄「「風俗壊乱」へのまなざしーー日露戦後期のをめぐって」『検閲の帝国』

紅野謙介・高榮蘭・鄭根埴・韓基亨・李惠鈴編『検閲の帝国 文化の統制と再生産』(新曜社、2014年8月)の金子明雄論文の冒頭。

日本における出版統制や検閲についての研究をふり返るとき、その情報集積の基軸を担ってきたのが、いずれも印刷物の蒐集に常人には理解しがたい情熱を傾け、時に「書痴」(書物収集狂=ビブリオマニア)と呼ばれる人物であることは興味深い事実である。

具体的には、宮武外骨、齋藤昌三、城市郎をあげている。城氏は御健在のようだが、今生きてゐる書痴といえば、誰ぞとか誰ぞとかあたりか。

検閲の帝国

検閲の帝国