神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『ふぐるまブレティン』創刊号(文車の会、昭和50年6月)

阪神夏の古書ノ市で他の号と併せて入手。出品したハモニカ古書店*1は、ネット上の「ハモニカ雑記」で「完売するとは思いませんでした」と書いているが、すみません、買い占めたのは私です。なお、同ブログには1ー76号とあるが、実際は1ー82号で、内53、73、79号が欠で、74号が重複。重複分は誰ぞの所へ。一部を除き、各200円。欠号分は、別の人に抜かれたのかもしれない。本誌の終刊号は83号で、単行本の『弘文荘反町茂雄氏の人と仕事』として刊行されている。
創刊号の目次は、

はじめの言葉 反町茂雄
文車九州の旅日程
福岡の街と古書店紀行 青木成二
長崎浦上地区の見学 原秀昇
長崎の古書店とその周辺 小宮山康彦
長崎県立図書館を訪ねて 反町茂雄
雲仙・島原・原城址・口之津 八木壮一
長崎及び九州の古地図 その(一) 今井哲夫
編集後記 河村広

「はじめの言葉」によれば、古書業界で一流の店となるには目録の発行が殆ど不可欠の条件であるので、原稿作成、小冊子の編集・印刷等の事務を実地に即して勉強するため、本誌を隔月に刊行することにしたという。そのため編集は会員の持ち回りで、創刊号は、河村が担当している。
ちなみに、小宮山のに登場する長崎の古書店は、大正堂書店と文禄堂書店である。
国会図書館では、71、73、74、76ー78、80、82号が欠で、わすのと併せるとほぼ揃うことになる。

*1:平成22年に市会で入手したらしい。