神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

前川真澄編『徐福』(新宮保勝会、昭和15年5月)

市内のA古書店で1000円。38頁の冊子。「結語」が大正15年秋に書かれ、続く「本書第三版発行に際し」は昭和15年春に書かれているので、本書は第三版である。国会図書館が所蔵する昭和9年版が第二版ということになる。トンデモ本の要素は無さそうである。
35頁に初版を著名人に寄贈したときの礼状と思われるものが転載されていて、永田衡吉、坪内雄蔵、西村伊作、小寺融吉の名がある。うち永田のには、

それから徐福祭には柳田國男氏をお招きして権現様の祭も見てもらつてはどうでせうか、これは朝日の下村さんに頼めば柳田氏はきてくれるでせう、とりとめもない返事を認めました。

とある。果たして柳田は徐福祭に来たのかしら。