京都にある古書店「書砦・梁山泊」では、2001年以来、毎月読書会が開かれている。既に10年を超える歴史を有しているが、今般記念誌(48頁)が刊行された。100冊目に達した昨年3月京都新聞に読書会に関する記事が掲載されたが、本書には118冊の書影が掲載され、松尾尊兌・池田浩士両京大名誉教授のほか、内堀弘氏や井上章一先生なども寄稿されている。目次は次のとおり。
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読書会前史
著者を囲んで
使用テキスト一覧
いわゆるメディア露出
guests
母親松尾春野の記 松尾尊兌
書痴という自己疎外ーーもはや取り返しのつかない一生の過ちについて 池田浩士
中島岳志が、『中村屋のボース』で、ふれなかったある一点について。 井上章一
『ボン書店の幻』のこと 内堀弘
本が美術館を占拠した話 山崎純夫(山崎書店店主)
members
桶谷秀昭著『昭和精神史』 島元健作(書砦・梁山泊店主)
読書会以前に出会った本 杉本信一(厚生書店店主)
人びとの夢や希望を 志久内陽子(精神分析家)
重い言葉 中澤哲也(文月書林店主)
深く潜るには高みに立つ 馬野元博(フリーライター)
中野重治『斎藤茂吉ノート』 落合祥堯(元人文書院編集者)
儚き詩魂のゆくえーー見えざるもの、滅びざるもの 島元健作
井上光晴の原拠ーー長靴島 伊藤博敏(元地方公務員)
読書会の夜ーー文学を擁護したい! 小笠原信(小説を楽しむ会世話人)
映画と小説の蜜月はどこへ 二宮大輔(イタリア文学翻訳家)
無自覚な世界の単純化 釜元翔子(書砦・梁山泊店員)
クリスタルは自責する 森ひろし(フリー編集ライター)
池をさみしむ 上村武男(作家・須佐男神社名誉宮司・元幼稚園長)
寄稿者紹介
after editing