KAWADE道の手帖『大杉栄 日本で最も自由だった男』の鎌田慧と中森明夫の対談に黒岩さんが出てくる。
中森 大逆事件で実際に爆弾投げる準備をしたのって、管野スガと数名くらいと言われていますよね。だから、あれは冤罪なのだ、法律上おかしいから再審をして彼らを無罪とするべきだとする戦い方について、竹中労さんは異議をとなえています。むしろ、あれは有罪だとする。当時の法律こそ有罪なのだから、彼らを無罪としてしまったら、テロルの意志を損なうことになる、と言うわけです。『菅[ママ]野すが』を岩波新書で書いた絲屋寿雄さんも、同様の主張です。その絲屋さんを厳しく批判した黒岩比佐子さんの『パンとペン』では、そこのところがはなはだ主張が曖昧でした。
大逆事件の位置付けもさることながら、そもそも、黒岩さんが天皇制についてどう考えていたのか、聞いてみたかった。
大杉栄---日本で最も自由だった男 (KAWADE道の手帖)
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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