多少神奈川県に縁があるので、わかりました。『人體美論』(隆文館、明治41年)の著者川崎安の正体が。『神奈川県史別編1 人物』によると、
原安民(1871(ママ)〜1929) はらやすたみ 明治後期・大正期の鋳金家。明治4(ママ)年大磯に生まれる。本名川崎安*1。1895年東京美術学校鋳金科卒業。1900年より1911年まで東京帝国大学解剖学教室で解剖図を製作。1905年9月より元日本美術院の機関誌『日本美術』を譲り受け10数年間編集発行し、『雅邦集』『東洋芸術史料』を刊行した。著書に『人体画法』『人体美編(ママ)』がある。(略)(香取秀心(ママ)*2編『原(ママ)安民』)
ただし、出生は明治3年(1870年)10月13日生が正しいようだ。なお、原は正岡子規と親しかった歌人としても知られる人物のようだ。
(参考)「古本夜話149 草村北星、隆文館、川崎安『人體美論』」。
追記:『明治四十三年度日本美術年鑑』の「日本美術家人名」によれば、上記のほか、
・美術書及び雑誌発行、美術品製作
・国画玉成会幹事、二葉会幹事
・故ありて摂陽の医人原老柳の家を襲ぎ名をも安民と改む
・現住所 東京市本郷区駒込富士前町一九
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櫻田大造『大学教員 採用・人事のカラクリ』(中公新書ラクレ)を見てたら、参照文献や最後の注に猫猫先生の名前がチラチラと。

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