神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

林芙美子と月原橙一郎

神奈川近代文学館では、11月13日まで「没後60年記念展いま輝く林芙美子」を開催中。林は、昭和26年6月28日没。
木山捷平の日記によると、

昭和26年6月28日 今朝、林芙美子の死をきく。突然のことおどろいた。(追記、七月一日、告別式、大変な賑わい。月原橙一郎、淀野隆三君に久しぶりに逢った)

ここに出てくる月原は、『日本近代文学大事典』によると、

月原橙一郎 つきはらとういちろう 明治三五・二・八〜(1902〜)詩人、歌人香川県生れ。本名原嘉章。早大専門部政経科卒(大一二)。はじめ内藤賸策の「抒情詩」、ついで白鳥省吾の「地上楽園」に拠って活躍。また口語歌をはじめ「短歌創造」や石原純の「立像」、戦後は児山敬一の「文芸心」に拠る。

平成元年九月に亡くなっているが、全然知らない詩人だった。yukunokiさんなら、ご存知だろう。