神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

三浦朱門の父三浦逸雄は既に死んでいる

安西冬衛の日記に、第一書房の編集者としての三浦逸雄が出てくる。

昭和4年10月26日 第一書房より新進詩人集ノ件ニテ来書、第一書房三浦逸雄氏へ返事、承諾。

  6年10月4日 三浦逸雄氏よりセルパンに「八面城事件」をのせる件について手紙。その代りに「幻」を航空便にて出す。三浦氏と高木君へ。

この逸雄、三浦朱門の父であるが、既に亡くなっている。朱門の妻曽野綾子が読売の「時代の証言者」に連載した「才女を超えて」第18回(2010年9月16日朝刊)によると、

しゅうとめは89歳*1、しゅうとは92歳で、「病院は嫌だ」と家で亡くなりました。

だそうです、小谷野敦氏。

追記:朱門も平成6年2月19日付読売に「ポッチャレのような晩年を迎えたいと願う 係累から解放された私たち夫婦」と題して、「母が八十九歳、父が九十二歳で亡くなった時、正直なところ悲しいより、ほっとした」と書いている。

*1:昭和62年没。