『婦人公論』編輯長だったという八重樫昊(筆名・林秀)が常務理事を務めた日本青年外交協会は、昭和13年3月に創立された。協会の概要は、『昭和十八年版日本文化団体年鑑』によると、
日本青年外交協会
所在地:東京市麹町区六番町三ノ四
役員:理事長原勝、常務理事林秀、編輯部長中山次郎蔵、出版部長諏山大、事業部長水上素夫、庶務部長西島良将
設立の目的及事業:外交に関する一般国民の指導啓発並に世界問題の研究調査(講演会、座談会、研究会、出版等)
沿革及既往事業:昭和十三年三月三十一日創立。戦時外交革新運動を中心に全国に数度の大講演遊説したるを初め、各地に支部を設立、常時国民の外交に対する認識理解昂揚に努む、別に毎週世界週刊を発行、戦時外交出版物多数
理事長の原の経歴は、『現代出版文化人総覧昭和十八年版』の「現代執筆家一覧」によると、
原勝 ハラカツ
明治四一生
住所:麹町区六番町三ノ四
出生地:東京
職歴:オヴザーバー編輯長
現職:日本青年外交協会理事長
執筆専門項目:外交、政治、文化
所属団体:対外政策研究会常任幹事
原は、平成4年2月18日付朝日新聞の訃報によると、同月16日没。肩書きは新国民外交調査会理事長。中国問題を中心にした外交評論家として活躍、雑誌『改造』の戦後復興に尽力とある。これに補足すると、戦後「著書日本青年外交[協]会理事長」を理由として公職追放。改造社の顧問、編集局長となるが、昭和29年12月に解雇されている。
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