神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

蘇る東電OL殺人事件の記憶

昔のブログをほじくりだした。

渋谷円山町・東電OL殺人事件
2005年3月10日

昨日の3月9日は、ある女性の命日だった。
彼女の名前は、渡邉泰子。
平成9年3月8日深夜に殺された東京電力社員だ。

毎日、殺人事件が起きている中で、彼女のことは、忘れ去られてしまったかもしれない。
しかし、僕は、彼女のことを今後も時々は思い出していきたい。

事件の起きたときは、仕事の多忙な時期だったし、関西ではあまり騒がれていなかったと思うから、当時のことを思い出しても、「そんな事件があったかな〜」という感じだが、佐野眞一氏の『東電OL殺人事件』や『東電OL症候群』を読んで、「すごい事件だったのだなあ」とつくづく思う。

・彼女が、1日4人の客を自分のノルマと決めていたこと
・時には、対価として2千円でもよかったこと
・ホテルでなくて駐車場の陰で行ったこともあること
これだけ書くのもためらいつつ書いているが、とても書けないことはまだ多々ある。

佐野氏の本を読んで、特に驚いたのが、彼女の売春行為を家族も同僚も知っていたこと。
単なる「セックス依存症」では、彼女という存在の全体像を説明するのは困難だろう。

誤解を恐れずに言えば、
僕は、
泰子さん、
あなたに会いたかった。

神泉駅と渋谷駅の間、
踏切のそばに彼女の殺害されたアパートを
瞬間的に見ることができる。

僕は井の頭線に乗るたびに、
心の中で、手を合わせるとともに、
会えなかった彼女の姿を思い浮かべる。

当時の某氏(男性)のコメント。

2005年3月10日 8:22 PM
渋谷は,むかしデート等で使って以来,ほとんど行かなくなりましたねー

2005年3月12日 9:13 PM
90年ごろ勤めてた警備会社の事務所がちかくにあったんで,たばこと塩の博物館はよく通りました。東電OLさんは女性のほうが重く受けとめるみたい。渋谷の古本屋は減りました。古本屋を廻る楽しみは神保町と中央線沿線,京都ぐらいしかなくなってしまったのでは。

別の某氏(女性)のコメントもあった。

2005年3月14日 1:01 PM
当時、私の同僚のお父さんが彼女の同僚だったので、ちょっとだけ事件の話を聞きました。

上記への私の返信。

2005年3月14日 9:14 PM
そういえば、本編に書くのを忘れていたけど、彼女が殺されたアパートが、ゼンリンの住宅地図だと、13巻の44ページに載っているのに気付いたときは、偶然とは言え、何かの因縁かと思った。


毎日毎日、東電に関する報道がなされている中で、この事件に関して新しい動きが出てきたのも、泰子さんのなせる業かしら。

東電OL殺人事件 (新潮文庫)

東電OL殺人事件 (新潮文庫)

 
東電OL症候群(シンドローム) (新潮文庫)

東電OL症候群(シンドローム) (新潮文庫)

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「雀隠れ日記」さんの「少年の日を憶ふ」に出てくる村井弦斎の小説。「アンタルキダス」氏なら検討がつくかしら。