神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

「グーグーだって猫である」だって終わるのである

大島弓子グーグーだって猫である」は、掲載誌である『本の旅人』をもらえた時だけ読んでいたので、あまり良い読者ではなかった。しかし、6月号の最終回を読んで涙した。4月21日グーグーは15年8月の生涯を閉じたという。最後のコマには、

グーグーにかけることばは
“ありがとう”しか
ありません

グーグー
ありがとう

そして長いこと
この連載をお読み下さった方々に
お礼申し上げます
ありがとうございます

とある。グーグーそして、大島弓子さん、ありがとうございます。
これを読んで、我が愛猫の死を思い出した。食事をとらなくなり、弱っているのに、姿が見えなくなったと思ったら、近所の人から連絡があり、庭に穴を掘ってその中にうずくまっていたという。猫は死ぬ時に自分の体を埋めるというのは、本当だったのだ。私は立ち会っていないが、死ぬ直前にもどこにそんな力が残っていたかというような勢いで、家から飛び出ようとしたという。おそらく、自分を埋めに行こうとしたのだろう。グーグーにはそういうことはなかったようだが、こういう経験をした愛猫家も多いだろう。書物蔵氏や田中貴子先生の愛猫もいつかは亡くなるのだが、少しでも長生きしてもらいたいものである。