神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

もし作家・比較文学者の小谷野敦が『川端康成伝』を書こうとしたら

猫猫先生こと小谷野敦氏が、久米正雄の評伝を書いていることは一時期企業秘密だったという。しかし、オタどんは既に2009年10月14日に予言をしている。もっとも、『谷崎潤一郎伝』や『里見とん伝』同様、生誕120周年に合わせた刊行ということまでは気が回らなかった。さて、その『久米正雄伝』がいよいよ来月刊行である。いささか気が早いが、次の評伝も気になるところである。実は小杉天外伝かなあと思ったこともあったが、『現代文学論争』(筑摩選書、2010年10月)で「私はいずれ、この(『事故のてんまつ』)事件を含めた、タブーなき川端康成伝を書いて、決着をつけるつもりである」と書いている。『里見とん伝』の「まえがき」で、「当初、川端康成伝を計画したが、途中までやって頓挫した」と書いていたものを再開するようである。しかし、川端の生誕120周年(2019年)までは、だいぶあるなあ・・・