神保町系オタオタ日記

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黒岩比佐子さんが追いかけようとしていた奇術研究家阿部徳蔵(その2)

松山光伸『実証・日本の手品史』(東京堂出版)は、昨年9月発行。黒岩さんが目にする機会はあっただろうか。もし、もっと生きておられたら本書を書評にとりあげていたのではなかろうか。

天海と同年の明治22年(1889)に生まれ、天勝と同年の昭和19年(1944)に55歳で没した阿部徳蔵の墓所は東京都文京区本駒込の吉祥寺にあるが、夫人のおよねさんは100歳近くになるいまなお健在である。

黒岩さんは、一時期阿部を調べていた*1が、文献による調査はどの程度行っていただろうか。そして、夫人への取材は行っていただろうか。

実証・日本の手品史

実証・日本の手品史