神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

虹色の名取洋之助と大川周明

大川周明日記』にこんな記述があった。

昭和20年2月3日 午後三品中佐及び山田璋君紹介の名取洋之助君来訪。真面目な人物。

三品中佐は、当時支那派遣軍参謀(報道部長)だった三品隆以だろう*1。三品は、『虹色のトロツキー』にも出ていたらしい。名取と大川が出会っていたとは、従来の名取に関する文献には言及されていないと思われる。会っていたからどうだということはないのだが。山田は不詳だが、大正15年に創立された第二東京弁護士会の当初からのメンバーで、昭和36年度に同会会長になった同姓同名の人物がいる。
黒岩比佐子さんは、名取にも関心があったようだから、生きておられたらどういうコメントをくれたかしら。

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黒岩さんの『パンとペン』が東京堂書店「今週のベストセラー」(2月15日調べ)で6位だ。

1 救世の法−信仰と未来社会−OR BOOKS 大川隆法 幸福の科学出版
2 ナマズの幸運。東京日記3 川上弘美 平凡社
3 村上春樹 雑文集 村上春樹 新潮社
4 謎解きはディナーのあとで 東川篤哉 小学館
5 モスクワの孤独 米田綱路 現代書館
6 パンとペン 社会主義者堺利彦と「売文社」の闘い 黒岩比佐子 講談社
7 名著再会「絵のある」岩波文庫への招待 坂崎重盛 芸術新聞社
8 誰が日本をここまで不幸にしたか佐高信政経外科13 佐高信 毎日新聞社
9 男の生き方 誇り高く、信念をもて 川北義則 PHP研究所
10 苦役列車 西村賢太 新潮社