神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

総長と学長の違い

黒木登志夫『落下傘学長奮闘記』(中公新書ラクレ)によると、

国立大学のなかで、旧帝大だけが学長を「総長」と呼んでいる。しかし、国立大学法人法のなかには、「総長」という呼称は記されていない。あくまでも、内部的な慣習に過ぎず、極端に言えば、法律違反になる。事実、文科省などの正式な文書では、学長で統一されている。総長は、旧帝大自身が、自らを他の大学と差別化したいために、考え出した呼び名であることは間違いない。法人化前、文科省による説明会が名古屋で開催されたとき、旧帝大系大学の事務官が、法人化した後も総長と呼んでもよいかどうか質問した。もっと大事なことがたくさんあるのに、わざわざこのような質問をしたことにあきれた記憶がある。文科省が何と答えたか覚えていないが、法人化後も「総長」は残った。

総長でも学長でもどっちでもいいじゃんと思うが、そんな呼び名にプライドを持っているのであればちょっと・・・