神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

堺利彦の告別式での非戦論

黒岩比佐子さんは、『パンとペン』(講談社)の412頁で、堺利彦の告別式において、真柄が謝辞で「帝国主義戦争絶対反対」と口にしたところで、警官に中止命令を受けたに違いないと推定している。ところで、斎藤茂吉が堺の告別式について日記に書いている*1

昭和8年1月27日 かへりて午食、それより堺利彦先生の告別式にのぞみて四時までゐたり。いろいろの人の演説、弔詞などを読む。非戦論などいろいろありたり。

「非戦論」だから、日露戦争時の非戦論のことか。真柄が述べた堺の遺言である「帝国主義戦争絶対反対」とは別と思われるが、紹介しておこう。

*1:片仮名書きを平仮名書きに改めた。