神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

本間久雄が見た柳原白蓮の晩年

昨日のNHK「歴史秘話ヒストリア」の「華麗なる歌人 愛なき館からの逃避行〜柳原白蓮の生涯〜」は見逃してしまった。
閉鎖中の「ジュンク堂書店日記」さんのお許しを得て、73歳当時の白蓮関係の記事を引用させてもらう。

出たっ!見るも無残な柳原白蓮
2005年11月12日

目白なる柳原白蓮女史を訪ふために家を出づ。(中略)女史、往年の麗人の面影あれど今や白髪の老婆、卒塔婆小町もかくやと思わる。住居も古きためにや、荒れすさべるさまなり。座敷の様子など取り散らしたるままなり。女史の物言ひ態度などどこかに昔しの名残をとどめてか、横柄らしきところあり。着物の着こなしのだらしなさ、一しお目立つ。

上記は、平田耀子編著『本間久雄日記』の昭和34年3月23日 から。ああ、白髪の白蓮!
なお、同書の何割かは、古本蒐集日記として楽しめる。例えば次の一節 (昭和38年12月3日)。

午後10時、車にて白木屋に駆けつく。文庫(ふぐるま)主催の古書展一覧のためなり。反町弘文堂氏に目録にて依頼し置ける西川光次郎著『カール・マークス』(明治35年刊)を入手す。(定価4千円)(中略)木村毅氏、荻野三七彦氏、関良一氏其他に逢ふ。

木村毅に出会えるとは、よき時代かな!