神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

「東京の女」、水島幸子

さて、松崎天民『東京の女』(隆文館、明治43年1月)には、水島爾保布の妻水島幸子らしき婦人記者が出てくるので記録しておこう。

婦人画報は画家水野(ママ)某氏の夫人で、水野(ママ)幸子(二十六)と云ふ方あり。落合直文先生の門に学んだ事もあるさうで、一時東亜新報の記者だつたが、今は画報の記者として、真面目に熱心に勤めて居る。

水島幸子は、『評伝・SFの先駆者今日泊亜蘭』(青蛙房、2001年10月)の著者峯島正行氏によれば、明治19年生まれ(『第十四版大衆人事録 東京篇』(昭和17年10月)によれば、明治18年生まれ)なので、年齢はおおむね一致する*1。東亜新報の記者だったというのは、初耳である。『水島爾保布著作書誌・探索日誌』(杉並けやき出版、1999年6月)の編著者かわじ・もとたか氏は、この記述をどう考えるかしら。

(参考)7月5日

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文學界』12月号で黒岩比佐子さんへの著者インタビューを見た。

*1:引用部分の初出は、明治42年10月2日付東京朝日新聞